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【帳票:教材】No.71532_外部試験所調査表

¥5,800

外部試験所の審査で問われるのは、認定の有無そのものではなく「認定がない場合に、その相手を使ってよいと判断した根拠」です。旧版はこの欄がなく、設問も10問、合否は手入力でした。Ver.2-0では設問を21問に再設計し、認定の区分を5つから選ぶ形にしたうえで、顧客承認か自社検証かの根拠文書を記録する欄を追加しました。合否は未回答・入力ミス・重点項目・得点率まで見て自動判定します。2点以下の設問は担当・期限・完了日で追跡でき、期限超過は自動で警告が出ます。記入例は「認定あり・条件付き合格」と「認定なし・不合格でも使い続ける場合」の2パターン。校正を委託している会社も対象になるため、社内に試験所がない企業でも必要になる帳票です。

Category: 帳票類:IATF, 第7章
Tags: 帳票, 第7章, 第7章帳票, 試験所

止まるのは1問目ではなく、2問目と3問目です

外部試験所の話になると、審査員の質問はほぼこの順番で来ます。

「この試験所、認定は持っていますか」
「その認定の範囲に、いま出している試験は入っていますか」
「認定がないのに使っているのは、誰がどう判断したんですか」

1問目に答えられる会社は多くあります。2問目で詰まる会社が半分、3問目で黙ってしまう会社がほとんどです。

外部試験所は、試験所・校正機関としての認定(ISO/IEC 17025 または同等の国家規格による認定)を持っていることが原則です。ただし実務では、顧客が指定した特殊な試験、地域に認定機関のない試験、認定の範囲外になる依頼——認定を持たない試験所に頼まざるを得ない場面が必ず出てきます。

このとき「認定がないから不適合」ではありません。指摘になるのは、認定がないのに、その相手を使ってよいと判断した根拠が残っていないことです。逆に言えば、顧客の承認か自社の検証か、どちらかの筋道で記録が残っていれば通ります。

認定の有無を聞く欄しかない調査表では、この一番大事な部分が記録できません。


校正を出している会社も、外部試験所と同じ扱いです

見落とされやすいのがこちらです。IATF16949 では、校正サービスを提供する会社も、購買した製品・サービスの管理の対象として扱うことが求められます。

社内に試験所を持っていない会社でも、マイクロメータやノギスの校正はどこかに出しているはずです。つまり、外部試験所の管理が不要な IATF 認証企業は、実質的に存在しません。

よくある落ち方はこうです。

審査員「校正会社は外部試験所の管理対象に入れていますか」
担当者「校正は購買の供給者評価で見ています」
——その評価表を開くと、納期・価格・品質クレーム件数の3項目しかない。

校正会社に納期と価格だけを聞いても、試験・校正の能力を確認したことにはなりません。


旧版の弱点を、先に書きます

  • 認定に関する記録欄が1つもありませんでした:設問9で「国内認定機関のロゴマークが表示されますか」と聞くだけで、認定機関名・認定番号・認定範囲・有効期限を書く場所がありません。審査でいちばん聞かれる部分が、帳票上に存在していませんでしたしたので修正済み。
  • 合否が手入力でした:合計点は自動でしたが、判定は人が打ち込む方式です。判定ルールに「30点以上:合格/二つ以上1点がある場合:不合格」と書いてあるのに、それを検証する仕組みがありません。点数と判定が食い違っていても誰も気づけませんでしたので自動判定に。
  • 低い点数のその後が追えませんでした:「2点以下は不足理由を記入」欄はあるのに、誰がいつまでに直し、直ったかを書く欄がありません。所見欄に「過去輸送時に、当社計測機器が一部破損した事例があります」と実害まで書いてあるのに、その対策の記録先がどこにもありませんでした。
  • 何を委託しているかが書けませんでした:「この試験所に何を出しているのか」の欄がありません。審査で必ず聞かれる項目です。
  • 再調査の管理がありませんでした:調査日は書けますが、次回いつ調査するかの欄も、複数社を並べて見る場所もありません。
  • 設問が10問しかありませんでした:認定・能力・要員・記録・預かり品・連絡という区分がなく、聞き漏らしが起きます。
  • 設問の書き方にも問題がありました:設問4「その試験について、国際規格を満たしますか?」は何の規格か特定されておらず、どう答えられても評価できません。設問7は保管期間を「最低5年以上」と断定していますが、記録の保管は顧客要求によって変わります。

Ver.2-0での改訂内容

  • 設問を21問に再設計:A 認定・資格(4問)/B 試験・校正の能力(6問)/C 要員(2問)/D 記録・報告(4問)/E 預かり品・機密(3問)/F 不適合・連絡(2問)。うち11問に★(重点項目)を付け、点数が同じでも重み付けが効くようにしました。
  • 認定の状況を5区分で記録:「ISO/IEC 17025 の認定あり/同等の国家規格による認定あり/認定なし(顧客が承認)/認定なし(当社が検証して使用)/認定なし(未確認)」から選びます。「未確認」を選ぶと、他の設問が満点でも総合判定は自動的に不合格になります。
  • 認定がない場合の根拠欄を新設:顧客の承認か自社の検証か、その根拠文書の名称・番号・日付を書きます。ここが埋まっていれば、認定のない試験所を使っていても説明ができます。
  • 委託内容の欄を新設:試験・校正の項目/対象の製品・工程/顧客指定の有無/頻度。何を委託しているかが書かれていない調査表は、審査で必ず「で、何を出しているんですか」と聞かれます。
  • 合否判定を自動計算に変更:入力ミス・読めない日付・未回答・認定の区分・1点の件数・得点率・重点項目の点数を順に見て、合格/条件付き合格/不合格/判定保留を自動で出します。判定の根拠も1行で自動表示します。
  • 是正の追跡欄を新設:2点以下の設問に、当社確認・是正事項・担当・期限・完了日を記入すると、状態が「期限内/★期限超過/完了」に変わります。
  • 管理台帳シートを新設:委託先22社を一覧で管理します。認定証の有効期限と次回調査日の2つを、この1枚で切らさないように見張る設計です。
  • 取引停止の扱いを追加:取引を止めた委託先は行を消さずに「停止」区分にすると、集計と警告から自動的に除かれます。審査で「過去に使っていた試験所」を聞かれたときに答えられます。
  • 入力ミスの検出:全角の「4」やスペース入りの値は集計から漏れます。これを「選択肢以外の値」として数え、判定より先に警告を出します。

記入例は、合格例だけでは足りません

旧版の記入例は10問中9問が4点の合格例で、実質的に教材になっていませんでした。Ver.2-0 では、実務で分かれる2つの筋道をそのまま収録しています。

記入例①
中央計測サービス株式会社
(17025 認定あり・校正会社)
条件付き合格(得点率 91.7%・1点なし)
認定も範囲も問題なく、点数も高い。それでも合格になりません。
・設問17(預かり品の輸送・梱包)が2点。これは重点項目★
・2025年11月に当社ダイヤルゲージが輸送中に破損している
・梱包仕様の文書提示を条件とし、8月20日に受領して是正完了
点数が高くても重点項目で落ちるという例です。
記入例②
東西材料試験センター
(認定なし・自社検証ルート)
不合格(得点率 73.6%・1点2件)
顧客指定の試験方法に対応できる認定試験所が近隣になく、自社で検証して使うパターン。
・設問1(認定なし)と設問8(試験機1台・代替手段なし)が1点
・それでも直ちに委託は止められない
・所見に「使用を継続する理由」「当社側で補うこと」「委託先に求めること」の3点を書き、期限を切って管理
不合格でも使い続けざるを得ない委託先をどう書くかが、この記入例の本題です。

認定を持たない試験所では、設問2(認定範囲)・設問3(認定証の有効期限)・設問14(認定シンボルの表示)が「対象外」になり、満点から自動的に除かれます。その挙動も記入例②で確認できます。


この帳票で何が変わるか

シートを開くと、上部の一覧にこう出ます。

★ 認定証の期限切れ 1 社 / 調査の期限超過 2 社があります。

認定証の有効期限、次回調査日、是正の未完了——この3つは、放っておくと必ず切れます。切れていることに気づくのが審査の場だと、その場で指摘になります。

個別の調査表も同じ考え方です。判定が「合格」でも、是正の期限が過ぎていれば根拠欄の先頭に ★是正の期限超過 N 件 と出ます。評価はしているが、指摘した内容が直っていない——審査でいちばん多い落ち方を、帳票の側から潰す作りにしました。


この帳票が向いている方・向いていない方

向いています

  • 試験または校正を外部に出していて、その委託先の評価が納期・価格・クレーム件数で止まっている方
  • 認定を持たない試験所を使っており、その根拠をどう残すか迷っている方
  • 審査や顧客監査で外部試験所の管理を指摘され、次回までに形を作る必要がある方
  • 委託先が複数あり、どこの認定がいつ切れるか把握できていない方

向いていません

  • 試験・校正をすべて社内で行っており、外部に出しているものが1件もない方 → No.7151 校正管理台帳からお使いください
  • 購買の供給者評価の仕組みそのものがまだ無い方 → 評価の土台を先に作ったほうが早く整います
  • 顧客から外部試験所の評価様式を指定されている方 → その様式に従ってください。本帳票は社内の確認用としてお使いいただけます

収録内容

  • 00_使い方 — 認定がない場合の2つの筋道/運用の順番/総合判定のルール/審査でよく聞かれる5つの質問
  • 01_外部試験所調査表_記入用 — 送付状+記入欄+21設問+自動集計+総合判定+所見。委託先1社につき1シート(シートをコピーして増やします)
  • 02_記入例_認定あり — 17025 認定の校正会社/条件付き合格
  • 03_記入例_認定なし — 自社検証ルートの材料試験所/不合格でも使い続ける書き方
  • 04_外部試験所一覧 — 22社分の管理台帳。認定証の期限・次回調査日・是正の未完了を自動集計
  • 05_書き方のポイント・Q&A — よくある質問11件(調査周期の決め方/設問を減らす2段階運用/「対象外」の使い方/不合格になったときの扱い ほか)

Excel形式(.xlsx)。全6シート。調査表は A3横、使い方・Q&A は A4横で印刷できます。使っている関数は COUNTIF・COUNTIFS・SUM・IF・EDATE・TODAY などで、配列入力(Ctrl+Shift+Enter)が必要な式は1つもありません。シート間の参照もゼロにしてあるため、シート01を何枚コピーしても計算が壊れません。


あわせて使う帳票

試験・校正の管理は「どこで測っているか」で3つに分かれます。どれか1つだけでは、審査で必ず残りを聞かれます。

試験所まわり

校正と測定の裏づけ

迷われた場合は、本帳票+ No.71531 内部試験所 ラボラトリスコープの2点をおすすめします。7.1.5.3 は内部と外部の両方を対象にしており、片方だけでは試験所の管理を示しきれません。No.71531 の「試験項目の棚卸し」で外部委託と判定した項目が、そのまま本帳票の調査対象になります。


帳票だけでは不安な方へ

「うちの委託先は認定がないが、このまま使っていいのか」「調査周期を何年にすべきか」「顧客指定の試験所を断れない場合はどうするのか」「認定の範囲外だと後から分かったとき、過去の出荷はどう扱うのか」——こうした判断は、様式では決まりません。

書きかけの調査表をそのまま添付いただいて構いません。

第7章の関連帳票一覧はこちら


変更履歴

  • 2026年9月:Ver.2-0 — 設問を10問から21問へ再設計(6区分・重点項目★を新設)/認定の状況を5区分で記録する欄を新設/「認定がない場合の根拠」と根拠文書の欄を新設/委託している試験・校正の欄を新設/総合判定を自動計算に変更/是正の担当・期限・完了日の追跡欄を新設/記入例を2パターン(認定あり・認定なし)に差し替え/管理台帳シートを新設/取引停止の区分を追加/入力ミスの検出を追加/使い方・Q&A を新設/連絡先のプレースホルダの誤記を修正
  • 2024年12月:Ver.1-1 — 注意事項および体裁の微修正

ご購入について

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※ 本帳票は学習用サンプルです。そのまま提出できる完成品ではありません。自社の購買管理規定・顧客要求に合わせて調整し、承認を得てご使用ください。
※ 収録している記入例(会社名・試験所名・氏名・認定番号・文書番号・数値・日付)は、説明のために設定した架空のものです。実在する企業・人物・製品とは関係ありません。認定番号・認定機関名は実在するものではありません。
※ 判定の点数配分・合否基準(得点率70%/80%、1点の件数、重点項目の扱い)は、一般的な考え方に基づく一例です。規格が定めた基準ではありません。自社の購買管理規定と顧客要求に合わせて必ず調整してください。判定の式はシート上で書き換えられます。
※ 設問の順序・文言は当方が独自に作成したものです。特定の認定制度の審査項目を再現したものではありません。委託先に第三者認定が必要かどうか、どの範囲まで求めるかは、自社の製品と顧客要求によります。
※ 本帳票は、規格本文および業界の手引き(原文・日本語訳とも)を一切転載していません。様式・表記・注記・記入例は、すべて当方が独自に作成したものです。

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