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【帳票:教材】No.8311_DR2チェックリスト(設計判定用)

¥8,000

設計審査の節目(DR2)で、設計が量産に進める状態になっているかを確かめるチェックリストです。30項目をA〜Fの6区分に整理し、項目ごとに「何を見れば確認したと言えるか」を明記。答えは済/一部/未/対象外の4段階で、実務でいちばん多い「一部できている」を正直に書けます。一部と未には担当と期限が必須で、空のままだと合否を出しません。重点項目を指定し、そこに「未」があれば不合格、未や一部があれば条件付き合格、すべて済または対象外なら合格を自動判定。区分別の状況も自動で出るため、どの領域が弱いのかが分かります。記入例は条件付き合格の状態をそのまま収録。全2シート。

Category: 帳票類:IATF, 第8章
Tags: プロジェクト, 帳票, 第8章, 第8章帳票, 製品設計

チェックが全部付いているシートは、審査でいちばん弱い

設計審査(DR2)のチェックリストで、審査員が見るのはチェックの有無ではありません。

「このチェック、何を見て付けたのですか」

旧版(Ver.1-1)は、34項目に YES/NO で答える形でした。記入例は34項目すべてが YES です。満点のチェックリストが1枚あるだけで、何を見て YES にしたのかは、どこにも残りません。

もうひとつ。実務でいちばん多いのは「一部できている」です。試験は走っているが結果が出ていない。仕様は受領したが一部が未確定。設備の手配は済んだが納期が節目の直前。YES/NO の二択では、この状態を書く場所がありません。YES にすれば抜けが隠れ、NO にすれば何も進んでいないように見えます。だから現場は YES を付けます。


「何を見れば確認したと言えるか」を、項目ごとに書いてあります

Ver.2-0 でいちばん大きく変えたのが、ここです。30項目すべてに「確認のしかた」の欄を設けました。

確認項目 設計FMEA の最新版が承認され、優先度の高い項目の対策と再評価が終わっているか
確認のしかた 設計FMEAの版数・承認日。優先度の高い項目に対策後の評価が入っているか
根拠の文書・所見 設計FMEA Rev.2(2026/07/20 承認)。優先度 High 6件すべて対策後に再評価済み

左に「何を確認するか」、真ん中に「何を見れば確認したと言えるか」、右に「実際に見た文書の名前・版数・日付」が並びます。「確認済み」とだけ書かれたシートは、審査でも社内でも、あとから誰も検証できません。

30項目は、通し番号のフラットなリストではなく、A〜Fの6区分に組み直しています。区分ごとの集計も自動で出るため、どの領域が弱いのかが分かります。

A 設計の成立性 6項目 顧客要求仕様・類似品との差異・新規要素・設計FMEA・法規制
B 評価と検証 6項目 検証計画・判定基準・上下限品評価・使用環境・外部試験所・結果の出そろい
C 量産できるか 5項目 製造性・組立性・試作計画・設備と金型の手配・サービス部品
D 測れるか 5項目 特殊特性の表示と管理・データム・測定可否・測定の信頼性
E 材料と調達 4項目 BOM・供給者の承認・取扱いと保管・材料構成の報告
F 顧客要求と変更管理 4項目 CSR・提出物・変更手順・変更の判断者

「一部できている」を、正直に書ける様式にしました

答えは YES/NO ではなく、済/一部/未/対象外の4段階です。実際の案件で全項目が「済」になることは、まずありません。

そして「一部」「未」には、担当と期限を必ず入れる形にしました。空のままだと上部に★が出て、合否を出しません。誰がいつまでに片づけるかが決まっていないものは、残課題ではなく、ただの未確認だからです。

右端の「状態」欄は、期限と完了日から自動で変わります。

★期限超過 12日 期限を過ぎていて、完了日が空
本日が期限 期限が今日
49日後 期限までの残り日数
済(期限後 5日) 終わったが、期限より5日遅れた
★完了日あり。判定を「済」に変えてください 完了日は入っているのに、判定が「未」「一部」のまま
— 対象外 この案件には当てはまらない

「重点項目」を決めて、合否を自動で出します

重点欄に ○ を付けた項目は、そこが「未」ならDR2を通せない項目です。記入例では11項目に付けています。顧客要求仕様・設計FMEA・検証計画・判定基準・製造性・設備と金型の手配・特殊特性の表示・測定可否・BOM・供給者の承認・顧客特別要求。どれも、決まっていないと後工程が始められないものです。

判定は次の順に決まります。

① 判定を入れていない項目がある → 判定を出しません(★)
② 「一部」「未」なのに担当か期限が空 → 判定を出しません(★)
③ 重点項目に「未」がある → 不合格
④ 未または一部がある → 条件付き合格
⑤ すべて済または対象外 → 合格

重点を増やしすぎると、ほとんどの案件が不合格になって形骸化します。重点が1つも付いていない場合も、上部に△が出ます。不合格になる条件がないチェックリストは、形だけのものだからです。自社で「これが無いと先に進めない」と言い切れるものだけに絞ってください。


遅れを、書き換えずに残すための欄を付けました

■1 には、社内の計画日・実施日・顧客日程を並べて書く欄があります。入れると自動でこう出ます。

社内の計画日より 14日遅れました。顧客日程(2026/08/14)には間に合っています。遅れた原因と、次の節目への影響を ■4 の所見に書いてください。

顧客日程に間に合っていない場合は、上部の帯にも★が出て、顧客への連絡と日程を戻す計画を所見に書くよう促します。

遅れたこと自体は、審査では問題になりません。遅れが記録に残っていないこと、または遅れたのに計画日のほうが書き換えられていることが問題になります。計画日と実施日を別の欄に持たせているのは、そのためです。


間違った使い方を、シートのほうが先に教えます

上部の帯には、いちばん先に直すべきものが1つだけ出ます。直すと次が出ます。★が1つも無ければ「○」になります。

判定が未入力 すべて埋まるまで合否を出しません
判定が選択肢以外 末尾のスペース・全角スペース・改行・別の言い回しは集計されません
「一部」「未」に担当か期限がない 合否を出しません
重点に「未」がある 不合格として表示します
期限を過ぎている 何件あるかと、各行に超過日数を表示します
完了日が入っているのに判定が「済」でない 記録の食い違いとして警告します
重点なのに「対象外」 両立しないため、○ を外すよう促します
重点が1つもない 不合格になる条件がなく、形だけのチェックリストになるため
確認項目が空の行に中身だけ書かれている その行は集計から外れます
表のすぐ下に書き足した 集計されません
表の外に挿入した行に記入した 集計の範囲の外になります(下記)
行を挿入したが計算式が入っていない その行が集計から外れます(下記)
区分名が ■3 と一致しない/重複している 区分別の集計から外れます
日付として読めない値 先にそこを直すよう促します
重点の記号が ○ 以外 〇(別の文字コード)や ◎ は集計されません

行を増やすときの落とし穴は2つあります。どちらも★で知らせます。

1つめ。Excel も LibreOffice も、行を挿入してもその行に計算式を入れません。書式だけは継承するので、見た目は同じです。気づかないまま、その行だけが集計から外れます。行を挿入したら、すぐ上の行を丸ごとコピーして貼り付けてください。

2つめ。表のいちばん上の行の上に挿入した行は、集計の参照範囲も一緒にずれるため、範囲の外に出ます。右クリックで「挿入」を選ぶだけなので起きやすい操作です。表のすぐ下に挿入した場合も同じです。行を足すときは、2行目から最終行までのどこかで挿入してください。


記入例は1件。わざと「条件付き合格」にしてあります

架空の案件(MK-1190 樹脂外装部品/PJ-2026-007)を、最後まで書いてあります。

済 24件
一部 3件 — 試験規格の適用版が未確定/自動挿入機の導入が初期流動の直前/樹脂材料A社の顧客承認待ち
未 2件 — 耐候性試験(2,000時間)が進行中/特殊特性のゲージR&Rが未実施
対象外 1件 — 顧客よりサービス部品の設定なしとの回答
判定 条件付き合格(重点項目11件に「未」がないため)

そして、このDR2は社内の計画日より14日遅れて実施した状態にしてあります。試作金型の納期遅延が原因で、顧客日程には間に合っている。所見には、ゲージR&Rが遅れると特殊特性の測定値そのものが信用できなくなるため DR4 の前提条件とする、次の節目が同じ理由で遅れる可能性があるので10月15日に金型の中間レビューを追加する、と書いてあります。

すべてが「済」で埋まっている記入例より、こちらのほうが書き方の参考になります。


Ver.2-0での改訂内容

  • 設問を一から設計し直し:言い換えではありません。設問文・区分・答え方・判定のしかたをすべて作り直しました。旧版にあった重複(工程内試験のサンプルサイズを問う項目が2つ)も解消しています。
  • 「確認のしかた」の欄を新設:30項目すべてに、何を見れば確認したと言えるかを書きました。
  • 答えを4段階に変更:済/一部/未/対象外。「一部」を正直に選べるようにしました。プルダウンです。
  • 「一部」「未」に担当と期限を必須化:空のままだと合否を出しません。
  • 30項目をA〜Fの6区分に整理:区分別の集計を自動で表示します。どの領域が弱いのかが1行で分かります。
  • 重点項目と合否の自動判定を新設:重点に「未」があれば不合格、未や一部があれば条件付き合格、すべて済・対象外なら合格。
  • 期限と完了日からの状態表示を新設:期限超過の日数、残り日数、期限後に完了した場合の遅れ日数を自動で出します。
  • 計画日・実施日・顧客日程の欄を新設:遅れ日数と、顧客日程に間に合ったかを自動で判定します。
  • 15種類の入力ミス検出を新設:上部の帯に、いちばん先に直すべきものを1つだけ表示します。
  • 判断日・起案・承認・所見の欄を新設:旧版は手書きの「合否判定」欄だけでした。
  • 記入例を全面差し替え:満点のYES一覧から、条件付き合格の状態に変えました。第8章の他の帳票と同じ案件でつながっています。
  • 使い方と考え方のシートを新設:全11項目。

この帳票が向いている方・向いていない方

向いています

  • DR の記録を求められて、チェックが付いたリストしか出せなかった方
  • 審査や顧客監査で「何を見て確認したのですか」と聞かれて答えに詰まった方
  • DR が「報告会」になっていて、通すか通さないかの判断の場になっていない方
  • 条件付きで次に進めることが多く、条件が記録に残らないまま次の節目で同じ議論をしている方
  • すでにチェックリストはあるが、YES/NO しか選べず「一部」を書く場所がない方

向いていません

  • DR1(企画の節目)やDR3以降で使いたい方 → 項目を入れ替えれば使えますが、節目ごとに確認することは違います。DR1用・DR3用は別ファイルとして持つことをおすすめします
  • 設計FMEA そのものを作りたい方 → No.6121-3 設計FMEA作成帳票です。本シートのA区分は、その成果物が揃っているかを確認するだけです
  • 受注前の引合いを評価したい方 → No.8231 顧客オーダー評価表または No.8211 顧客案件管理シートです
  • 日程そのものを管理したい方 → No.81 プロジェクト計画書です。本シートはDR2の1回分だけを記録します
  • 顧客設計の案件しか扱っていない方 → A区分の多くが対象外になります。使えますが、30項目のうち実際に使うのは半分程度です

収録内容

  • 00_使い方 — この帳票の目的/Ver.1-1 から設問を一から作り直した理由/記入例の見方/「確認のしかた」の欄がいちばん大事です/済・一部・未・対象外の使い分け/重点項目の決め方/判定のしかた/DR2 が遅れた場合/よくある質問5件/上部の★表示と行を増やすときの注意/あわせて使う帳票(全11項目)
  • 01_DR2チェックリスト — 本体。■1 この DR2 の基本情報(計画との差を自動表示)/■2 確認項目(30項目)/■3 区分別の状況(自動)/■4 判定と承認。記入例つき

Excel形式(.xlsx)。全2シート。本体はA3横で4ページです。確認項目の表が複数ページにまたがっても、列見出しは各ページに繰り返されます。

記入例は、空欄版と別シートに分けていません。本体の中で黄色の網掛け(茶色の文字)のセルが記入例です。水色のセルが区分・確認項目・確認のしかた・重点で、ここを自社向けに作り変えます。うすい緑のセルは自動計算なので上書きしないでください。

使っている関数は IF・AND・OR・NOT・COUNTIF・COUNTIFS・COUNTA・SUM・ABS・INT・TODAY・TEXT・ISNUMBER・IFERROR などで、配列入力(Ctrl+Shift+Enter)が必要な式は1つもありません。シートをまたぐ参照もないので、01シートを複製して別の案件に使えます。

行を増減してよいのは ■2 と ■3 の表の中だけです。ただし行を挿入したときは、すぐ上の行を丸ごとコピーして貼り付けてください。Excelは行を挿入しても、その行に計算式を入れないためです。式が入っていない行があると上部に★が出るので、気づかないまま進むことはありません。■1・■4 の行を削除した場合も、上部に「数式が壊れています」と理由と直し方が表示されます。

記入例の期限は架空の日付です。ダウンロードした時期によっては、上部に「期限を過ぎている項目が○件あります」という★が出ます。これは不具合ではなく、期限が切れたときにどう見えるかの見本です。自社の案件に書き換えれば消えます。


あわせて使う帳票

DR2 で確認する成果物そのもの

DR2 の前後をつなぐ

迷われた場合は、本シート+ No.81 プロジェクト計画書の2点をおすすめします。計画書で「いつ DR2 をやるか」を決め、本シートで「その DR2 で何を確認し、通したかどうか」を残す。審査で日程と中身の両方を聞かれたときに、2枚で答えられます。

第8章の関連帳票一覧はこちら


帳票だけでは不安な方へ

「重点項目をどこまで絞るか」「条件付き合格で通してよい範囲はどこまでか」「顧客設計の案件で対象外にしてよい項目はどれか」「DR1・DR3 に項目をどう振り分けるか」——こうした判断は、様式では決まりません。重点項目の選び方は、自社がどこで止まるかという経験そのものです。

いま使っているチェックリストをそのまま添付いただいて構いません。


変更履歴

  • 2026年10月:Ver.2-0 — 設問30項目を一から設計し直し(言い換えではなく、設問文・区分・答え方・判定のしかたをすべて作り直し。旧版の重複も解消)/各項目に「確認のしかた」の欄を新設/答えを 済・一部・未・対象外 の4段階に変更しプルダウン化/「一部」「未」に担当と期限を必須化/30項目をA〜Fの6区分に整理し区分別の集計を自動表示/重点項目と合否の自動判定を新設/期限と完了日からの状態表示を新設/計画日・実施日・顧客日程の欄と遅れ日数の自動判定を新設/15種類の入力ミス検出を新設/判断日・起案・承認・所見の欄を新設/記入例を条件付き合格の状態に全面差し替え/使い方のシートを新設/フッターの商品番号の誤り(No.8331)を修正
  • 2023年:Ver.1-1

ご購入について

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※ 本帳票は学習用サンプルです。そのまま提出できる完成品ではありません。自社の製品・顧客要求・設計審査の進め方に合わせて調整し、承認を得てご使用ください。
※ 収録している記入例(会社名・部門名・氏名・品番・文書番号・日付)は、説明のために設定した架空のものです。実在する企業・人物・取引とは関係ありません。
※ 確認項目・区分の分け方・重点項目の指定・判定の決め方は、一般的な設計審査の実務に基づく一例であり、規格や参考マニュアルが定めた様式ではありません。自社の製品と顧客要求に合わせて必ず調整してください。
※ 本帳票は、規格本文および業界の手引き(原文・日本語訳とも)を一切転載していません。設問・様式・表記・注記・記入例は、すべて当方が独自に作成したものです。

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